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ただの育休ならぬ、保育研修お父さんレポ

やっぱり何度見ても、朝の会で自分の体の調子を言葉で表していることが簡単な事のようで、すごく大事なことなんじゃないかと思う。小学校でも朝の会ってするけど、ほんと形だけでやってたなあと反省。(小学校の朝の会って、子どものスピーチとか、連絡事項を伝えるとか。) みんなの調子をみんなで聞いて、1日の生活を作っていく始まりって感じ。 特に「元気じゃない。お母さんと離れるから」とか言えるのがすごい!そうやって、出して聞いてもらって、一つずつ自分の中で乗り越えていくんだろうなあって。高学年を担任していると自分の気持ちをおさえて生活している子とか、思いを出さない子ってよくいて、「何考えて毎日過ごしてるんやろう。」と気になることもよくあるので。(そのために終わりの会で心のノートって、自由記述の交換ノートみたいなことをしていた。そこだと結構本音や悩みを書いてくれて面白かった。

年少Rがランチを一緒に食べていると、ふと「今日な、来るの嫌やってん。」と。「なんで?」と聞くと、「お母さんと離れるの嫌やってん。」といった話をしてくれた。それまでふざけてたのに、唐突に。ふっと漏らす本音がかわいいなあと思いつつ、表面では楽しんだ顔をしてても内面は色々動いてるんだなあと再確認。 朝の会の時に年少Kが離れてて、やっぱり気になって声をかけにいくと、「朝の会、始まってんでー。」には無反応で遊ぶ。でも、朝の会の図鑑の話から、「Kって図鑑もってる?」って聞くと「うん、もってる。」と会話が成立。こっちに気持ちが向いてるなあと。それで、近くに座っていると、ちょっかいかけにくる。「こっからゆかさん(スタッフ)の絵本見えるでー」とそれとなく朝の会に気を向けようとすると、またどこかへ。すると、自分から朝の会の中に入っていく。そこからはみんなと一緒に輪の中に。朝の会だったと思うけど、ぼそっと「遊びたくなっちゃうよー。」と言っていた。あ、すでにKの中に「朝の会はみんなで集まって自分も参加するもの」って意識があるんだと。すごいなー。ちゃんと見てるなあって。そう思ってたら、帰りの会のときは泣いてゆかさんに抱っこしてもらって、周りの子にも声かけてもらうと、片付けもパパッとして、みんなの輪の中へ。今日やったこととか喋ってた。子どもの今の成長ハンパないって改めて見せてもらった。 年少Iも、ランチの片づけを年中Tが手伝おうとすると、「自分でできる!」と結構強く言っていて、意思を感じた。「できないー。」ってなってるときもあったけど、やろうとする気持ちって大事やし、できたときの喜びって大きいよなあって。年中Yもランチの片づけが素早くできてみんなと一緒に帰りの会ができそうだと「ゆかさん、間に合ったで!」と誇らしげ。 まゆさん(スタッフ)がこの時期の子どもの成長は早いでーと言ってたけど、ほんまにそう!と思った。

小学生ってそんなに日々の成長を感じることは少ないけど、見方はやっぱり同じな気がする。ただそれは技術的なことというよりは、精神的なところが多い気がする。(より周りのことを考えられるようになったとか、自分のことをうまく理解でき始めて、言動が変化するとか。遊びでは、少し離れてみんなの様子を見ている年長Nが気になって、どう動くんやろうって見てた。おにごっこみたいな遊びのときは「Nも入ったでー。」と年長Mがみんなに声をかけた。でも、あんまり動こうとはしない。その後、火を見にいったり、だれかが丸太橋に行くと、「行く。」とゆかさんに伝えてそっちに行ったり。年長Sが「けんけん(自分)、ハンモックして。」と言ったから、やってると集まってきて、そのそばにNも来た。やりたい?やりたくない?どっちやろう。でも近くに来るってことはやりたいはず。でも、こっちから聞くんじゃなくて、Nから言ってこーへんかなあって期待していると、「Nも(なっちゃんもって言った気がする)やる!」って言ってくれた!それでみんなと楽しくハンモック。振り返りでも話が出たけど、あーNのタイミングで関わろうとしてるんやなあと。自分の意思でやりたいやりたくないってちゃんと決めてるんやなあと。

保育後の振り返りで、年中Tの袖が濡れて「着替える!」って言った時に本当の気持ちはそこじゃなくて、(そのすぐ前に起きた出来事の)カエルの命のことが引っかかってるはずだっていう話をちひろちゃん(スタッフ)がしてた。自分は表出する面を見がちだから、内面に起こっていることをそこまで捉えられるってすごい!と素直に思った。それを意識的にやっているわけじゃないって話を聞いてまたびっくり。そりゃ、保育後は色々保護者と喋りたいよなあって思う。伝えたいことがいっぱい出てくるんだろうなあって。 今週で休暇も終わり復帰するけど、ここで感じたことをどう職場に持ち帰るかじっくり考えます。ゆかさんはじめ、スタッフのみなさん、保護者のみなさん、貴重な機会をありがとうございました!

 年長児保護者 けんけん

 


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