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自主保育の醍醐味

大人も体験して学ぶ

たくさんの価値観をすり合わせる

 

年長の今になるまで、自主保育の大事さを、耳では聞いていたけれど、全然理解していなかった。今回、前夜になって、ようやく危機とともに自分事になりながら自主保育に向かうプロセスは、結果怪我もなく良かったぁ、と言う行き当たりばったりで、なんとも危ない橋を渡った感は否めないけれど、そこも経験できたことで、自主保育に詰まっているたくさんの可能性を垣間見ることができた。これがまた子供たちが体験して学ぶと言う事と一緒だなと思った。自主保育する事は、KYTにも凄くつながるということもわかったし、個人だけでなくチームとしての危機管理能力の底上げにもなるということがわかった。

スタッフさん達と全く同じ視点に立つ、というのはできないけれど、ただ保護者で終わると言うところではなく、スタッフさんだったら〇〇をしていたのかな、スタッフさんだったらどうしているのかな、そんな思いを皆てま巡らす機会を自主保育によってもらうことができた。視界がぐっと広まった。自主保育すると言う事は、自分1人の価値観で終わらすことができず、普段話さないお互いの物の見方、解釈の仕方、恐れのポイント、などなどたくさんの価値観をすり合わせる機会に溢れているということがわかった。

 

振り返りをしていると、これが怖かった、あれが怖かった、これをもう少し気をつけたほうがいい、など、危機管理に関してや、不安を消すためや、自分達の安心への内容が多く出てきた。それと同時に、子供たちの中で起こったプロセスや、内面的な事柄に関しての振り返りには全くなってないことに気がつき、保護者の現状が丸わかりで、それが面白かった。自主保育を繰り返していくことで、保護者の中でも心にゆとりができてきたら、プロセスを見て楽しむと言う所までいけると思う。秋のフォーラムくらいまでには、保護者が実際自主保育をし、振り返りでは子供たちの成長や課題のプロセスを話し合って共有しといる位の状態になっていたらすごく魅力的だなと思った。 自主保育やってよかったです! これから見える世界も楽しみです!

年長保護者アッキー

何をするにも何が大切か

心に留めておくこと

そしてそれを共有すること

 

自主保育終わりの会とわたしのこと。わたしが一番苦手意識があるのは、リーダーシップをとったり、全体を見て、その場を進めたりすること。それがすごくこわい。臨機応変に対応することが出来ない、頭の回転悪い、気が利かない、気が付かない 、わたわたしてしまう、、、自分の出来なさ加減が、みんなのまえで露呈するのがこわい。空気が止まってしまう感じになるのがこわい。かっこ悪くて、恥ずかしい、と思っている。避けて通りたい道だ。今回の自主保育の2日目の終わりの会でまさにわたしの苦手なことが起こった。

終わりの会の前に年中Kが、「こめちゃん、みんなに言いたいことあんねん」と教えてくれた。終わりの会で聞かせてねと伝えると、みんなに伝えたい!!っていうウキウキとしたKの気持ちが溢れているようだった。最初に、絵本を読んでから、みんなに伝えたいことあるかな?という問いかけに真っ先にKが手あげて話し出した。折り紙を作ってきたから、欲しい人にあげたい。欲しい!!と手をあげるみんなに渡していく。一番初めに渡し始めたMがなかなか欲しいものが決まらない。となりにいる、SやYも一緒に選ぶがなかなか決まらない。たくさん種類があるから、全部を見て選びたい様だった。他にも手をあげて欲しい!!と待っている子はいる。そんな時、保護者ワッキーから、滞っちゃってるから会の後にする?という提案があった。思いもしていなかった提案と、今のやり方だとよくなかったのかな!?という焦りで、どうしたらいいのかわからなくなり、【自分はどうしたい】が飛んでいった。結局大人に配る分は会の後にとなった。Kがどんな気持ちで折り紙を作ってきたのか、聞きたいと思ったのに聞けずに終わりになってしまった。その後どうしようと思っていたら、保護者さとちゃんが、今日はみんななにをしたのかな?Wの頭には泥がついてるね、と投げ掛けてくれたけど、今日どんな事をしたかという話はあまり出来なかった。最後にろうそくの時間、森のかみさまへのあいさつを言っておわりになりました。梅ジュース飲んで、さよらならあんころもちをして終わり。そんな決まっている段取りは安心する…。 

状況をみる、子供たちの言葉を受けて返す。自分の中に軸がしっかりないと、言葉もでないな。。。と思いました。終わりの会、何を大切にして進めていきたいか。というのがわたしの中にしっかり無かったよな。流れ段取りばかりを考えていました。何をするにも何を大切にするのかって心に持つこと。それを、みんなと共有すること。わたしは、この日、時間は押してても、急いて時間通りに進めるよりこの場の空気の流れで少し待ちながらも進めたいなぁと思っていたけど、思っただけで伝えることをしていなかったなと気が付きました。みんなの振り返りからもいろんな事に気づかされます。こわいけど、みんなで、考えながら、思いを出し合いながらの自主保育。これからもやっていきたいと思いました!今日ズームの振り返りで、保護者ナンシーが、子供に自分の思いはしっかりと伝えながらも、みんなはどう思う?をスタッフゆかさんが問いかけていたよ。と言っていて、あぁ、どんな場所でも大切な事だなぁと、これも心にとめようと思いました。

年中保護者 こめちゃん


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