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ウィズ・ナチュラの誕生会

※4歳になった年少A

今回はウィズ・ナチュラの誕生会についてお伝えしたいと思う。我が子Cは4月生まれなのでつい先月誕生会をした。誕生会には誕生月の子の親も参加できる。

親の物理的は準備は、世界に一つだけとなるその子の誕生の記録を綴ったBirthday Bookと、ケーキ。

ケーキは手作りするか、もしくは保護者の中でお店をしているケーキ作りの名人たちに頼む。アレルギーの子も食べられるように、また、みんなで1つのものを分けられるように大きなケーキを1つ。 

※4月のケーキは我が子Cと手作り。

豆腐と米粉とパイナップルのケーキ。

誕生月の子どもは、ランチに何が食べたいかリクエストできる。我が子C(年中)は去年はこんにゃくで、今年はコロッケ。もう1人の年少Aはパンをリクエスト。

※パンとコロッケのランチ

朝、子どもたちは森のケーキを飾るために、森から心ときめくものを少しずつ頂く。誕生月の子を想いながら採ったものを木でできたケーキに飾っていく。その日、その時だけの特別なケーキが出来上がる。

※2021年9月の誕生会。

森のケーキは季節の恵みが飾られる。

誕生会の初めに誕生に関わる絵本をスタッフが読む。森のケーキに蜜蝋キャンドルを灯し、歌のプレゼント。

♪おたんじょうびおめでとう

 生まれてありがとう

 出会えってよかったよ

 おたんじょうびおめでとう

誕生月の子どもが火を吹き消し、そしてスタッフがBirthday Bookをみんなに読んでくれる。親から子へのメッセージとハグ。最後にケーキを分け合って終わる。

 

※去年8月の誕生会のケーキはオレンジの輪切りが乗っている!

と、書くのは簡単なのだが、実際の誕生会のドラマは凄まじい。今年の4月の誕生会は雨。誕生月の子は年中Cと年少A。以下、当日の様子を綴ります。

キャンドルに火を灯し、まず年少A君へ誕生日の歌のプレゼント。火を消すのはAくんだけど、年少のKIもやりたい!自分の誕生日のときにやろうねと言われるが、その辺りからKはソワソワ。

スタッフがAのBirthday bookを読みまーすとなると、Kは輪の中心に立ちおどけ出す。みんなが座ってー見えなーいと言えば言うほど、元に戻れなくなる。

年中Sが立ち上がり、Kに真っ直ぐに向かっていく。Kのパンチを受け止めながら、「座って!」少しずつ強くなるKのパンチ。Sはやり返しながらも決してパニックにならず、伝えたい思いがブレることもなく「座って。」Kは「ウルトラマン○○を買ってもらう!」といいながらパンチ。

※やりあうKとS。 Sに〝言葉で伝えてみたら?〟というと、〝すわって!〟と伝えていた。パンチしてるけど本気じゃない。 〝痛いよね〟って、パンチしようとするお互いの手にスタッフが手を添えたら手を握り返して来たS。 2人ともこの奥には、お母さんと離れて過ごすお誕生日会がちょっぴりさみしいんだよね。(スタッフのコメント)

どうして立ちあがっちゃうんだろう、Kは自分の誕生会だと思ったのかな、と周りも考えながら見ている。周りの子、誰一人として「やめてー!」と言わない。パンチやキックなど外側に出てきている事象に捉われることなく、内側で何が起きているのか考察している。

輪の外でやってもらおうか、となり、Kが出て行く。その姿を立ったまま見送るSの背中を優しく撫でながら「Sありがと。Sありがと。」と真っ直ぐ伝えるナチュラ代表のまゆさん。Sを含めた数人がKを追って外へ。

※2021年8月の誕生会。

抱っこされながらお母さんの想いを聞く子もいる。

残っている子たちにスタッフゆかさんが問う。「あっちも大事。誕生会も大事。だから先に進めておこうか。みんなどう思う?」子どもの中から「ケーキ食べるよって言ったら来るかも」との意見。「来るかもしれないけど、モヤモヤしたままだよね。ここにいるとみんなに色々言われてKも整理ができないかも。みんなもそういうときある?」

年長H君が、「ある!お母さんに先越されて色々言われたら分からなくなる!」と。それ私だわ!話し合おうって提案しといて私が自論を押しつけて終わることが多々ある。気付かされる私。

 

Aくんのバースデーブックを読んでいる間にみんな戻ってきて。Kも最初スタッフちひろちゃんに抱かれて泣きながらそこにいたけど、スッと入ってきてようやくみんな落ち着くかと思われたが、なんとKが座ったイスが別の年少Tの椅子で。椅子の取り合いから、それに負けたTちゃん号泣。スタッフに抱っこしてもらう。もうこのあたりからは私、笑ってしまいました。ごめんTちゃん!でも色々ありすぎて、人間臭くて、たまらなくおかしくて愛おしい。

誕生会も大事だけど、今ここにいるひとりひとりが大事。みんな素敵でかけがえのない存在。そんなメッセージを受け取ったまさに誕生会に相応しい会でした。

※2021年7月の誕生会

胸いっぱいになって涙も出ます。

〜スタッフゆかさんの振り返り〜

誕生月の子も、参加している子もみんなみんな、生まれてきた事を今ここを祝福する日。 ひとりひとりが、どんな状態であっても

誕生日会中におきる出来事に、あ〜いのちだなぁひとりひとりの存在や出逢えたことにありがとう!って思ったし、そこを大切にこれからもしたいな〜って思いました

〜誕生会の様子を聞いたSのお母さんより〜

素敵なお誕生日会だな〜と感動。大切なお誕生日会で乱闘?!となってしまうけど、どっちも大事。どれも自然で必要で、大切な出来事なんだー。

※2021年12月の誕生会

生まれてくてくれてありがとう!!

〜誕生会の様子を聞いたKのお母さんより〜

K、思いっきりやってるなぁ。清々しく自分を生きてるなぁ。Kが羨ましく思っている私が出てきました。私と離れて過ごす寂しさや悲しさと、ようちえんの中で感じる楽しさや嬉しさ。その一瞬一瞬にいろんな感情を感じていて、整理しきれない自分を味わっているんだなぁ。Kのいろんな感情、行動にみんなが心向けてくれることがまずありがたい。感謝の気持ちが出てくる。私の寂しいが溶けていく。朝起きてから駐車場で車から降りるまで、ようちえんに行きたくないと言っているKとめいいっぱい向き合いたいと思います。

 

〜保育に入っていた代表まゆさんの

振り返り〜

THE葛藤vsTHE葛藤の男子たち。心いっぱい震わせて、命めいっぱい奮わせて、眩しかったなぁ。 時間制限なくやらせてあげられる環境である森のようちえんに感謝。私が誰よりいつもナチュラに感謝してるなー。子どもたちひとりひとり、大人たちひとりひとり、誰一人欠けてもこのかけがえのない体験ができない。ほんと、みんなありがとうでした。

2021年3月の誕生会。

積み重ねてきた大切な命の火を灯す年長児。

 

4月が誕生月の子の保護者 Nancy

振り返りをしてくれたみんな


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コメント: 1
  • #1

    いけちゃん (土曜日, 21 5月 2022 11:37)

    胸がいっぱいになった

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