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ばいばいのあと

今日はいよいよ初めてお母さんと子どもたちが離れて過ごす日。
朝、「今日のようちえんは息子はようちえんのみんなと遊ぶ
お母さんは朝一緒に行った後ばいばいしてお母さんのやりたいことをしてお昼ご飯の前になったら戻ってくる」と話していて、
「いったらだめ、ここ(ようちえん)にいて」
と、駐車場に着いてもその一点張りでした。
車の中でもう一度話をして、
お母さんがいない間、誰と何をして遊んでたか聞くの楽しみにしてる、という話で笑顔になり始め、フィールドに出発しました。

フィールドについても「いや、ここにいて」と言っていました。

でも目線はいろんなところに行っていてフィールドに繰り出したい気持ちも感じました。
みんなと何して遊ぶ?「やだ!」を何回か繰り返したあるタイミングで息子からばいばいと言ったので、
スタッフさんに離れることを伝えました。
その後も参加費を渡してフィールドを出ようとした私について来ていました。
どこまで行くか聞くと
「さかのとこまでいってばいばいする」
自分でスタッフさんやみんなのところまで戻れるか聞くと
「もどれる」ということで、
スタッフさんと、スタッフさんと話していたばら組のSくんとかりん組のSにも聞いてもらってばいばいしに行きました。
坂の下まで歩いて、じゃあ時間だから行くね、というと
「うん、ばいばい、たーっち!」と言って息子は私と見えなくなるまで手を振りあって自分で戻って行きました。

先々週、朝の会に混じった息子や普段の感じからもばいばいにあまり時間はかからないかもと考えていたけど、思ってた以上に最後は爽やかに別れたので、駐車場まで戻る道中、見た目や爽やかと私が感じたよりも遥かに、息子の頑張りや我慢はあるだろうな、でも思ってるより平気なのかな、とあの後どう戻って過ごしてるのかすごく気になってました。

鹿カフェ(在園母たちの対話時間)で、同じきのこ組のSちゃんとお母さんのKの話や、他のメンバーから、みんなが泣いているのを後ろからじっと見ながら何か堪えているだろう息子の様子を聞いて、泣きながら感情を出してみんなに見守られて別れたSちゃんと一人で頑張って別れた息子を比べて、切なくなったりもしました。

それを戻ってからスタッフさんに聞いてもらい、受け止め方や受け止められ方はそれぞれその時々、話を聞いてくれていたSくんやSが、息子が一人で戻ってくるかどうするのか、自分の遊びをしながらもさりげなく見届けていてくれたこと、戻って来た息子に他のみんなもそれぞれのやり方で関わりに行ってくれていたこと、こどもたちは、その子が”どうしたいか”を知りたいし大事にしてくれる受け止めてくれる、
と聞いて、息子もしっかり受け止めてもらったんだなぁと嬉しく思いました。

スタッフさんの言葉の
今日の一歩は群れになる一歩
という言葉が、私が今までステージが変わる事に踏み出してきた一歩はどうだったかとふと浮かんできたりもしました。

戻って来た時も息子は遊びに夢中でしばらくしてから私に気づいて
「えーいつのまにかいた〜」と笑顔でした。

きのこさんみんな笑顔でお母さんの元に駆け寄って行ってたなぁ。

あと、1時間離れただけだけど、戻ってから息子が自分のことは自分でやるようになっていて短時間の変化に驚きました。
靴をいつもは紐のとこや踵のとこをやってということが多いけど自分で最初から最後まで何も言わず履く
自分のリュックをさっと見つける
リュックのチャックを最後まで開ける、リュックを背負おうと腕にかける…

細かいけど時間がないとかで息子ができることを私がやっちゃってるんだなと改めて思いました。
それに、自分のことを考える、できる行動が増えた奥には、こころの成長がきっと大きくて色んなことをたくさん感じた1時間だったんだなぁと思いました。
(はぐみぃ2歳児、きのこ組母 あいちゃん)


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コメント: 1
  • #1

    りえぽん (日曜日, 06 3月 2022 04:56)

    おかあちゃんとの別れ。おもいっきり泣く子もいれば、ぐっと堪えて平静を装う子もいる。けれど、表面に出てくるその子の反応だけで受け取るのではなく、その心の奥をじっと見つめる大人がナチュラにはいる。その環境の豊かさを改めて感じた日でした。きのこっ子、きのこ母みんなが愛おしい〜❤️

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