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一年間、三年間の集大成へ向かう冬

朝の会ではぬいぐるみを持ってきた子が何人かいて、それを取り合いしていたことで 森におもちゃ、モノを持ってくることについて、どう思う?の話になりました。

持って来ている子と持って来たいけど置いて来ている子がいてて、さらに年長Kが持ってきたから、持っていきたくて持ってきた子、などそれぞれでした。

年中Mが結構自分の気持ちをはきはきと話しをしていて、あとちょこちょこと意見する子。

おもちゃや物を持ってきたら、どうなる?っていうところも、話して、

持っているとこけたりする、とか

持ってきたら、みんなやりたくなる、など。

取り合いになる、など、 思う気持ちを出して、

じゃあこれからはどうする?っていう問いになり、  

基本は持ってこない。やけど、 絶対持って行きたくて、持ってくることがあったら、その時はみんなと相談してみる。 のような話しをしていました。

 

その後Mからの話でスタッフちひろちゃんからみんなへモヤモヤ聞いてもらったら?って振ってもらって

Mが今、母ちゃんがクリスマス前で買い物やクリスマスも忙しくて、一緒にどこかお出かけできないことが寂しいと話してくれました。

Mは2人じゃなくてもいいし、妹と3人でお出かけしたいとと思っているそう。

 

年中Nにも会話がとんで、Nもお母さんが忙しくて寂しいんちゃう?とスタッフゆかさんが聞いてくれたけど、Nは言葉は発しなかったけど、うんって聴こえてくるような雰囲気でした。

 

ちひろちゃんが、その気持ちお母さんへ話した?って聞かれると、していない。。という感じ。話してみたら??と言われて、

う、う、どうしよかな。。という様子に Mも色々思ってるねんなーと感じました。はっきりしているイメージやったから意外でした。

 

そんなそれぞれの気持ちを話して聞いてもらって 仲間の状況を知ってもらうことがやっぱり何よりも安心する。

子どもの頃に自分の家庭の悩みを出せるかどうかは私の経験上、すごく大事だと思いました。その環境がここにはあること。

これも子どもを真ん中にする保育だなぁと感じます

 

朝の会が終わり、 今日はみんなが作ったものを並べて森の美術館をお母さん達に最後見てもらおう!っていうことに。

それぞれ仕上げの作業へ行く子と 炊き出しの味噌煮込みうどんを作る子など 年少Yに工事をするから一緒にする?と言われて、い、いいよ。と返したものの、 何をするんか謎で何させられるんやろと思いながら、とりあえず着いていきました。

一輪車や箒を一緒に運んだりしていたら 途中年中Sが作った制作物が壊れたーって聞こえてきて、そっちをずっと見ていて、 見に行く?というと うんと言ってしばらくSとその周りの様子見て、何があったか把握しようとしていて

私が説明してあげると、理解して、Sに寄り添うような声をかけていました。 Yも何か作りたいのかな? と聞いてみたけどそうでは無い感じ。 また工事へ戻る。

 

その後、年少Kが包丁で指を切って怪我して手当をしていたので、 工事が途中になってしまって、

その後、何か自分で思い付いたのか 門を作っていて、工事から「自分の家」になっていました。

今は夜やねん。と言っていたな。

Yは作品としてここで家を作ろうとしていたんやと、その後に分かりました。

そうかそうか、工事はそういう意味やったのかー。 面白いな〜ありがとー という気持ちになりました。

その後、私もふらふらみんなの作品を見に行ったり、とんかちのとこにいると うどんが出来たよーとランチ時間になりました。

みんな用意しよかーってなっていると、 いきなり、息子の年長Sがうわーんと泣き出してお母さんー!って泣きついてきたから、怪我したをかなとビックリしたら、みんなもビックリして、声かけてくれた。

木が割れちゃうねんー!えーん!って泣いていて、 どうやら、釘を打つと木が裂けて割れてしまって上手くいかない様子。

見ると細かい作業をしていた。

ボンドを使わずに釘でくっつけることへ 挑戦していたんです。

そこに今回チャレンジしていたのか。

ランチの時間になったし、焦りだしうわーってなってきたんだなぁ。

 

ランチ食べずに先にやる? その事みんなに言ったら? とゆかさんから言われたけど、言うのが恥ずかしいのか言わずにトンカチを続ける息子S。 そしたら年長Sちゃんが代わりに大きい声で言ってくれました。

1人最後までやり遂げてから、遅れてランチしていました。

 

S、かっこよくなったなー

 

野いちごの時からかなり変わったなぁ。もう野いちごのSは覚えてないけど、

かりんの時は、できなくて焦って泣きそうになっていたSだったのが、今は泣きそうなっても、また立て直してやれるようにまでなった。

 

私が以前のいつも焦って泣きそうになっているSを見て、私自身に矢印を向けて、これは私の接し方の問題やなと感じて Sへこれまで沢山我慢させてきたことを自覚したことで、私自身が接し方をかえてきたことも、今のSに繋がってきたんやなと思いました。

 

スタッフさんがSの一線を越えさせようとしてくれていることも、 私とSを後押ししてくれました。 ありがとうございます。

自分のことばかりにまたなってきましたけど、 色々書いていると想いが湧き上がってきました。

 

今日は森での子ども達の体験をたくさん見れました。

幼少期の体験の記憶やイメージが大人になった自分の発する言葉や感情や行動や自分そのものになっていくことを最近身をもって感じるので、

自分がやりたいという気持ちからくる体験をさせてもらえることが大切やし、

ワクワクするような素晴らしい体験をさせてくれる大人と関われることが本当に大切だなと思いました。

 

年長児保護者 さっちー


森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様