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はる、なつ、ナチュラ

4月、それぞれ進級し、新入園児6人(年長1人、年少5人)を迎えてスタートした今年度。(6月から年少が1人増えて6人に。)

山の中はまだ寒く、長袖2枚来ていた当初、新入園児は新境地での新生活でもちろん落ち着きがない。

それでも色々な失敗をしながら、そして好きなことをとことんやる中で、少しずつ仲間やスタッフ、そして木々のある自然の中で自分の居場所を作っていった。

スタッフは魔法使いなのか?と疑うほど、子どもの心に寄り添うのが上手く、その心遣いにどれだけの子が救われたか。

コロナの第4波が来て、出店するかどうかとことん話し合ったアースデイ。

とにかく話し合いに話し合いを重ねる母達。上の人はいない、誰も決めてはくれない、答えはあるのかないのか。人の話を聞き、自分がどう思うかシェアする。

頭の中がぐるぐるして疲れが出てきた新入園児母たちは、「こ、これっていつか慣れるものなの?」と素朴な疑問を持つ。これまた答えはない。

新緑が美しい5月、ナチュラの田んぼで田植え。地域のおじさんが丁寧に教えてくれて、泥の感触を楽しむ子、最後まで植える子、入りたいけど入れない子、小さな田んぼだけど与えてくれるものは大きい。

梅雨入りの前に、天理大学主催のひまわりの種植えに有志が参加し、その種が芽吹くダンスを子どもたちみんなと学生さんとで考えるという面白い試みもあった。こうやって地域の学生さんやようちえんのフィールド以外の場所に出会えるのは有り難い。

年長Sちゃんのやりたいを叶える「小麦粉粘土」も保育で行われた。いつも家でやっているというSちゃんが張り切って準備をし、’やりたい!’に溢れた

大勢の子どもたちを前にして一生懸命伝える姿。あれ?全然粘土にならないよ?という不安を通り越すと、本当に粘土になった!みんなの嬉しそうな顔を見てSちゃんもきっと嬉しかったよね。自分で考えて準備して、みんなの要求に丁寧に答えて、自分の好きをみんなと共有できたこと。Sちゃんの堂々とした姿、みんな見ていたよー。

そして、ナチュラが始まって以来初めての健康診断も行われた。わざわざフィールドまで来てくださったのは大和高田市でこどもとかぞくの診療所を開いている本田先生。いつもと違って緊張な面持ちの子どもちが順番を待って、診察してもらう。どんな場所にもなり得る森と、遠路遥々来てくださった本田先生に感謝です。

フィールドに来てくださった方といえばもうひと方!絵本作家の岡田よしたかさん。8月にワークショップをしてくださることになり、その前に、と森と子どもたちを見学に来てくださいました。

岡田さんの絵本を家から持ってきた子(スタッフも)にサインをして下さり、その後は自由にぬらし絵をする子どもたちを眺めていらっしゃいました。

1学期が終わってすぐに、来年度の入園説明会。現保護者と入園希望者の話し合いの場では協同運営について議論しました。子どもを預けて終わりでない協同運営って何?なんのためにするの?

1学期が終わってすぐに、来年度の入園説明会。現保護者と入園希望者の話し合いの場では協同運営について議論しました。子どもを預けて終わりでない協同運営って何?なんのためにするの?何も決まりのないこの場で一人一人が頭を使わざるを得ない。本当にもう、この頭の使い方は何なんでしょうか?

今までこんな風に頭を使ってこなかった。こうやって考えて考えて、それをシェアして、皆の考えを聞いて。この仲間なら大丈夫、どんな自分でも大丈夫、そんな関係ができてくる。来年度新たに加わる仲間ともこんな関係になれる日が待ち遠しい。

 

そして毎年恒例の年長キャンプがありました。年長とスタッフ2人だけで1泊のキャンプ。濃厚な2日間を過ごした年長さん、信頼関係が深まったことは間違いなし!

他にも、毎月ある年長おむすびの会、お誕生会、カラダの日。豪雨を通しての避難訓練(訓練と言っても本気です。自然も本気ですから!)。

そして毎日躍動する子ども達の心の動き。なんて盛りだくさん(森沢山!)なんでしょう!

母達は月一のミーティングでは足りなくなり、毎週火曜日にシカの集い(母の集団はシカと呼ばれております)を始めました。シカカフェなんていうのもあって、みんなでお菓子とお茶を飲みながらボケーっとしたり雑談をしたりします。ああ、シカカフェ大好きだあ、、、なんてのんびりしたこと言っていられませんね。いよいよ2学期には全国フォーラムがあります!この夏休み、スタッフや卒園児母達が猛烈な勢いで準備しております。みんな全然休んでない!

みなさん、秋に奈良で会いましょうね!お楽しみに!

 

今学期を通して、たくさんの方に見学、視察、エクスカーションに来ていただきました。

私たちの活動を多くの方に知って頂ける機会になること、とても嬉しいです。私たちも参加された方々からのフィードバックを元に、よりより在り方を常に模索していきたいと思っております。

 

年少児保護者・HP担当 Nancy


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