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五感を使って、受け継がれるお味噌作り

ナチュラでは畑で大豆が育たなかったけど、ナチュラ保護者OBからいただいたとのことでした。(ありがとう!!)
枝豆みたいと、Aが言っていた。枝豆と同じ豆だということや、昔から大寒の頃に味噌を仕込むと良いとされていたことなどをはなちゃんが伝えてくれる。

そして今日使う麹は、長滝で田植えから稲刈りをさせてもらったあのお米!それを土の香工房さんにて麹にしたというなんともありがたいものだった。みんなで触ってみて、香りを嗅いでみる…
甘い匂いがするー!バナナみたいなにおい!
食べてみると、美味しい!甘いー!

Sは、大寒の話から昔にタイムスリップしたみたい〜と言っていた。
Oは、麹で作る甘酒に繋がったよう。
それぞれに繋がるものがあったり、
五感を使って大豆や麹を感じていく。

麹と塩を混ぜる作業が始まった頃ゆかさんが、
「みんなばら組さんの手つきややってることをよーく見てな〜」と全体に声をかける。
すると、ばら組さんがシャキッと意識が変わったのがわかった。
(わたしやったらばら組さんに、みんなの見本になるようにー!とか言ってしまいそうやけど、それより何倍も意識が変わる言葉だったなぁと思った。)

たまたまOが居たチームの近くに居たので見ていると、Oが「端っこの方が麹と塩混ざってないわ。一旦真ん中に集めて!ほんで混ぜよ。」
と同じグループのかりんとのいちごに声をかける。
Oが両手を擦り合わせて麹と塩を馴染ませていくのを3人はよく見ていて、真似をしながらみんなで混ぜていく。
「ほら、塩が混ざってるところは塩が見えるからキラキラしてるやろ?混ざってないところはキラキラしてないねん。こんな感じ。」と両手に麹を持ち上げて見せる。真剣に見つめるかりんさんとのいちごさん。
その光景を見て、すごく感動してしまった…
Oが気づいたことを伝えながら進めるその姿に成長を感じるのと同時に
こうやってかりんさんとのいちごさんが受け継いでいってくれるんやなぁと。
これまでのナチュラっ子みんなから受け継がれたものをこんな風に継承してずっと繋がっているんだなぁと思うと何とも感慨深いものがありました。

今日は保護者OBも来てくれていて、わたしは一層去年のばらさん達を思い出す時間でもありました。
目の前で味噌作りをしている彼らの中に、前のばらさんたちも居るような感覚になった。
ゆかさんが、菌として、これまでのナチュラっ子の存在がそこにいると言っていて、すごく納得したなぁ。

仕込んだ味噌の上に、去年のお味噌を入れて、そこに(存在が)ある。混ざって新しいお味噌にはなるけど、みんなで作ったお味噌がずっと続いていく。
ランチの時間にそのお味噌を炊き立てご飯と一緒にいただき、本当に美味しかった!!
来年の出来上がりも楽しみです。
シェア会では、次の味噌開きにご招待みたいな話が出ていて、小学生になった今のばら組さんみんなが本当に来られるといいなぁと楽しみになりました。

お味噌はもちろん、この時間、体験こそが受け継がれるもので、宝物だなぁと思った今日でした。

 

 

森のようちえんウィズ・ナチュラ

年長児保護者ちかやん


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コメント: 1
  • #1

    りえぽん (火曜日, 26 1月 2021 23:55)

    年少児の娘も、味噌づくりのあと興奮した様子でその時の状況を話してくれました!驚くほど詳細に。やはり、"一緒にやる"経験と、身近に憧れのモデルがいるということの影響の大きさを感じました。そういう意味で、ナチュラの保育はその日その日で完結、3年で完結、というものではなく、入園前〜入園後も一連のつながりでそれぞれの成長の過程を互いに見守り合うスタンスであること…今回肌で感じました。味噌開きや来年の味噌仕込みと、今回の仕込みの体験とのつながりを子どもたちがどう感じるか。とても楽しみです!

森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様