· 

最後の森の運動会~ばら母さん編

秋晴れの下無事に開催されたナチュラ運動会。
地域の方が子どもたちが安全に活動できるようにと数週間前から草刈り、地ならしをしてくださった空き地で、地域の方々に見守られ、感謝の気持ちでいっぱいの中スタート。


年長娘ようちえん最後の運動会でした。

毎年子どもたちの『やりたい!』から創りあげられる運動会。
だからこそ、そこに向かう一人一人の心の動きがあって、当日もその思いが入り交じり、必ずどこかでドラマが起こる。
誰かの涙や悔しさややりたくないも、優しく包み込まれる空間があって。誰のジャッジもなく、ただそこに存在することが自然と許されてる。ナチュラの運動会は日常の延長線上にあるので日々の愛が溢れる、調和的な世界がいつも広がってる。この空間がとても好きです。

年長バラ組6人の一人一人の成長と【今】の姿も感じられた1日。
楽しい!好き!嫌!やりたくない!悔しい~!
とにかく分かりやすく出していた年少~年中の時の姿から、今年は表に出さず心の中で一人感じきり、静かに葛藤する姿や心の中の渦巻いてる気持ちが漏れだしてそれぞれの場所で親子、仲間、自分と対話する姿。

自分の今の気持ちを逃さず、感じきった先の気持ちの切り替えや言葉にして伝えること。。
我が親子だけでなく、それぞれ親子で、仲間で、これまで育ちあってきたことをあらゆる場面で実感できた1日でした。

娘はパン食い競争の発案者でした。

スタッフからの運動会前のシェアで、年長ミーティングでパン食い競争がしたいと出したものの、じゃあどうやって?となったら、始めは『。。。(どうしよう?)』となったと。でも仲間からのアイディアからどんどん決まっていったと聞いていました。

迎えた当日は、それはそれは張り切って(スタート前に口の準備体操をしている位)楽しむ姿が。自分のイメージした通りだったと大満足でした。

『Fが言ったらAが「Aもやりたい!」って言ってSもKも「いいやんいいやん!」って言って、Hちゃんも「いいやん!やろう!ほんでパンどうやって取るん?」って聞いてきて。Oは「ママが米粉パン作れるからお願いするわ」って言ってくれて』
『パンを吊るすところはどんなんかイメージを伝えて、Y(スタッフ)が準備してみるなって決まっていってん❗️』と。
パンを作ってくれたお母さんは同じバラ組のCちゃん。【プロセスを大切に】を3年間一緒にやってきてるので、ここでも話し合い。

Fのイメージするパン、数はいくつ準備するのか等。。
親子関係なく、保護者スタッフ関係なく、どんな些細なことも子どもと共に考えてくれる大人たち。

やりたい!と思ったことを仲間の前に出したらいいやん!とジョインする仲間がいて、自分にはなかった発想が出てきて、子どもたちで出来ないことは大人もジョインして、子どもも大人も仲間みんなで創りあげていく。


イメージしたことが現実化するのを体験出来るってなんて幸せなんだろう。これが運動会だけ特別なんではなくて、日常の中で当たり前に起こっているんだもんなぁ。
これを体感で知ってる子どもたち。

どんな大人になっていくんだろう。

どんな社会を創っていくんだろう。

 

そして私たち大人も、そんな子どもたちの姿から刺激を受け、
仲間と共にチャレンジしていく姿をまた体現していく。
こうした循環の中に親子で身を置けていること、それを共有できる仲間が親子ともにいることに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

感謝の気持ちでスタートして、感謝の気持ちで満たされ終えた運動会。
というか、これもナチュラでの“1日”。
目に映るすべての光景が愛おしく、運動会後にシェアされた写真たちを眺めては涙ながして爆笑したり、微笑んだり、幸せに満たされています。
卒園までの“1日”を大事に過ごしたいと、改めて思いました。

 

ばら組(年長児)保護者 なおちゃん


森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様