hjerte~冬のオススメ絵本~

このページでは、森のようちえんウィズ・ナチュラの日々の活動で読まれている絵本やスタッフ・保護者がオススメする季節の絵本を紹介します。



ふゆのえほん


獅子座満月(2022.2.17)


「自分自身」がテーマの如月満月。
これまでの自分の歩みを

振り返りつつ、

ふさわしい自己成長と向上

願いたいこの日に

管理人クーチェがオススメする絵本は

『わたしは樹だ』
文 松田素子
絵 nakaban
出版 アノニマ・スタジオ

みんな みんな
ちいさな ちいさな
タネだった・・・・・・。


この絵本に出てくる「わたし」とは屋久島にいる屋久杉。屋久杉であるわたしが語るわたしの物語。
ちいさなタネだったわたしがどんな風に大きくなり、根や幹を伸ばし、どのように守られて、周りの菌や苔、たくさんの樹と支え合い、恵みを分け合い、地球をつかみながら生きて、また次の世代に繋がっていくことに想いを馳せる。

(あとがきより)
ホリスティック(Holistic)ということ

ギリシア語に「ホロス(holos)」という言葉があります。
その意味は「全体性」。それを語源として、「ホリスティック(Holistic)」という言葉が生まれました。
全体、関連、つながり、バランスなど、さまざまな意味をふくむ言葉です。
仲間の言葉に、whole(全体)、heal(癒す)、health(健康)、holy(聖なる)などがあります。
ー自然と人、人と人、個と集団、部分と全体、そして、自分自身のなかでさえも、あらゆるものと、あらゆることがつながりあいながら、いま、ここに、あるのです。
ー「ホリスティック」について考えることは、この世界の在り方や、自分自身を知ることでもあると言っていいかもしれません。
この、一本の樹のように・・・・・・。

読みながら屋久杉である「わたし」はこの「私」と繋がり、自らの誕生やこの命の行方と重なり、今の私を照らし出してくれます。

日々やる事、やらなければと思っている事に追い立てられるように走っていると、私は何処にいて、何をして、何処に向かっているのか分からなくなる事があります。
がむしゃらに頑張っているように見える瞬間も、ただただやっているだけでは虚しくなる一方。

そんな時私はこの絵本を開きます。
そして「わたしは樹だ」と心の中で唱えます。そうすると心が落ち着き、満たされ、自分への、周りへの、全てのものへの感謝が溢れ出すのを感じます。
「ありがとう」
濁りのない言葉が生まれます。
「ありがとう」

わたしは、樹だ。
わたしは、ここに、いる。

 

年長児 保護者クーチェ

〜管理人クーチェのつぶやき〜

「木」は、幹から枝を伸ばしているようすを表す漢字。
「樹」は、地面から生えているようすを表す漢字。
昔の人たちは、“生命を帯びた木”に対して「樹」という言葉を与えました。
そんな「樹」には瑞々しさや逞しさを感じます。

命を受け入れ、委ねる。
この地球に生まれ、
生きていることに対する喜びを叫びながら、じっと、動き続け歌い続ける樹のように、
生きている。。。

 


蟹座満月(2022.1.18)

ナチュラ保護者オススメの

ふゆのえほん

愛と思いやりをテーマに

よろこびや愛情溢れる繋がりを

深められる蟹座満月に

保護者さっちさんがオススメする絵本は。。。

『希望の牧場』
作:森 絵都
絵:吉田 尚令
出版社:岩崎書店

出版社からの内容紹介

この絵本は、福島原発の警戒区域内に取り残された「希望の牧場・ふくしま」のことをもとにつくられた絵本です。「希望の牧場・ふくしま」では、餌不足の問題が深刻化していくなか、今も牛たちを生かすための取り組みが続いています。東日本大震災のあと発生した原発事故によって「立ち入り禁止区域」になった牧場にとどまり、そこに取り残された牛たちを、何が何でも守りつづけようと決めた、牛飼いのすがたを描き出します。

闘いつづける「希望の牧場」のすがたを、「悲しみ」ではなく「強さ」をこめて絵本に残せたらと考えました。 ―森 絵都

この絵本は東日本大震災によって起きた福島原発事故で被災され、牛舎を営んでおられた方の本当のお話です。
私自身、当時のことを思い出すと大変な事が起こったことは実感としてありますが、まだまだ「自分はどうする?」というところにはいてなくて、自分にはあまり関係のないこととして他人事として捉えていました。
この絵本をお店で見つけたとき、中身を読んで今からでもこの原発事故のことを自分事として扱わないといけないよねってスッと入ってきました。

お話の内容は実際に存在する、原発事故後の牛飼いのおじさんの生き方が描かれています。

動物のいのちのこと
人間のやっていること
お金にならないことは意味を持たないという現実
たくさんのメッセージがこの一冊に込められていて
「そうなんだよ。そうだよね。」って共感したし、希望や勇気をもらいました。

私はどんな状況においても、自分の一番大切なものを自分が諦めない、自分が守る、大切にしてあげるというメッセージをこの本から受け取りました。

私は実際に同じような状況だったら、どうするかなって考えてみたり。

子どもと一緒に読みながら大切なことってここだよね。って、一緒に感じながら。
このおじさんのやっていることが、子ども達へも伝わるのかなって、思います。

予測不可能な状況がやって来た時に私達はどうする?っていう方向性を
このおじさんは一筋の希望を私達に示してくれたなぁと感じます。

今も活動を広げておられて、それが意味があるかどうかは関係なく自分の信念を持って生きている姿が素晴らしいし、子ども達へも勇気を与えていていくんだろうと思います。

 

年長保護者さっちさん

~管理人のつぶやき〜

夢や希望を持つのは一瞬でも、

それをどんな状況でも持ち続けられるか…

私たちにはその強さが

まだ

残っていると信じよう

。。。

 


双子座満月(2021.12.19)

ナチュラ保護者オススメの

ふゆのえほん

 

自分自身を俯瞰的に眺めて

新鮮さを持って見つめてみたい

今年最後の満月に

保護者クーチェがオススメする絵本は。。。

『わたし、お月さま』
文:青山 七恵
絵:刀根 里衣
出版社:NHK出版

出版社からの内容紹介
青山七恵と刀根里衣、同時代を生きるふたりの女性作家が織りなすファンタジーの世界
大切なひとに教えてもらった わたしがわたしらしく輝ける場所

ひとりぼっちでさびしがりやのお月さま。
むかし自分を訪ねてきたことのある宇宙飛行士さんに会うために、地球へ飛んでいくことにしました。
お月さまは世界中を回って、あこがれの人を探し続けます。
そうしているうちに、人間たちはお月さまが輝いていたときのことを忘れてしまったようでした。
でも本当は、みんなお月さまが夜空に戻ってくることを強く願っていたのです。

『ぴっぽのたび』で有名な刀根里衣さんの幻想的な絵と美しい多彩な青の表現が青山七恵さんの穏やかで優しくも時々ドキッとする可愛らしい文章と融合し、子どもから大人まで楽しめる絵本です。

いつも地球から眺めているお月さまが語る、お月さまから見た地球、そして人々(私たち)。
いつもは無言で形を変えながら夜空に輝くお月さま。ずっと地球のまわりをぐるぐる回っているお月さま。

本当はこんな事思っているのかな?寂しいのかな?子どもたちとお話しては、お月さまに会いたくなります。もしお月さまが夜空から見えなくなったら、どんな夜が待っているのでしょう…


満月でなくても夜空を眺めたくなり、そしてそこに輝くお月さまがいて、私はほっと安心するのです。

 

年長保護者・HP管理人 クーチェ

~管理人のつぶやき~

「あなたたちのくらしている地球って

ヘンテコだけど、

ほんとうにおもしろいところね!」

 

ヘンテコだから面白い!

ヘンテコできらきらしてて

宇宙一面白い!

。。。

 


牡牛座満月(2021.11.17)

ナチュラ保護者オススメの

ふゆのえほん

心をクリアにすることで、豊かさと

愛が引き寄せられていく

牡牛座満月にHP管理人クーチェが

オススメする絵本は。。。

『ぼくはうま』
作 渡邊直加
絵 田村一花・ナツマヤ・オシタユミコ・渡邊直加
やらだ出版

出会う人は「きみは〜だね」ってみんな違う事を言う。
どれがぼく?ぼくはだれ?
いやな予感がした。
考えて、考えて、違うものになってもみたけど、どれも疲れてしまうしどれもしっくりこない。

きっと誰しもが一度は思う
「私って誰?」「私って何?」という問い。
周りの人から見た自分、「こうだよね」と決めつけられた自分、自分で決めつけちゃってる自分、でも見つからない自分。
周りの期待だけに一生懸命応えて、いつしかそんな自分に疲れてしまう。
周りの誤解に惑わされて、いつしか自分の事が分からなくなってしまう。

「ぼくはうま、だと思ってるうま」の僕が神様との面接で出会ったこたえは、一体何だったのか、、、

この絵本にはCDが付いていて、絵本の朗読と共に、沖縄県の神様の島と呼ばれる久高島の波音やディジュリドゥ奏者である稲垣遼さんの演奏が収録されており、いのちの煌めき、今生きているという奇跡、全てのいのちへの感謝を感じます。

夜空の星々の輝きをつないでゆくように絵本というカタチになったと著者である渡邊さんがあとがきに記されているように、手にした途端感じたこの絵本が放つキラキラを、あなたもぜひ感じてみてください。

年長保護者・HP管理人クーチェ

~管理人のつぶやき~

・・・明日の ぼくのことは

明日に 聞いておくれ・・・

明日が見えなくて不安でも、

今をせいいっぱい生きることで

見えない明日がワクワクの源になるかも。。。

 


獅子座満月(2021.1.29)

ナチュラスタッフオススメの

ふゆのえほん

森のlibraryにて
森のlibraryにて

森のようちえんウィズ・ナチュラの保育スタッフゆかさんがオススメする冬の絵本は。。。

2008年アリス館より出版された

『きらきら』

文 谷川俊太郎

写真 吉田六郎

 

冬学期の始まりに読んだ本。
【きらきら】

繊細な雪の結晶と言葉がとても美しく幻想的な一冊。

自然に対してありがとう。という気持ちが湧いてくる本。

子ども達は宝物や宝石を見つめるような目で写真と言葉を聞いていた。

【きらきら】を絵本コーナーに置いているが、
その周りでは子ども達が雪が舞い散る空と太陽の光のコラボレーションにうっとりして、しばし時が止まったかのように目の前の今しかない風景を眺める。
それこそ空から【きらきら】が降ってくる体験。

自分の手の中で世界で、雪が一瞬一瞬変化していく様子も…氷を太陽の光にかざすと虹色に輝く様子も…

森で暮らす中で、それぞれのタイミングでふわりとやってくる温かいきらきらの体験をしている。

森ではいつも
「森の神様ありがとうございました。」
と一日の終わりに気持を向ける時間があるのですが
白銀の森の世界になったこの日は
「雪の結晶の神様ありがとうございました。」
と気持ちを向けないか?とある子どもからみんなに提案がありました。

雪・水・氷・霜柱の世界

ふたつとして同じものが存在しない大自然の美しさや芸術性や不思議を子ども達が内側からキャッチしたからだろうな。そんな風に思いました。

きらきらをこの胸にプレゼントしてくれる絵本でした。

 

 

森のようちえんウィズ・ナチュラ 保育スタッフゆか

~管理人のつぶやき~

この絵本をゆかさんから見せてもらった時、

言葉に出来ない気持ちが溢れてきました。

何度住む国や場所が変わっても私について来た雑誌の切り抜き。

1993年2月9日発行、雑誌AERAの「雪の微分学」という記事。

その中に雪の造形美を写真に撮り続けた

高橋喜平さんの言葉が綴られています。

「私が撮っていたのは、雪そのものの美しさではない。

実は、光と影の美しさだった」

見える悦びを噛みしめて、この世界を見ていこう。。。


蟹座満月(2020.12.30)

ナチュラっ子とお母さんオススメの

ふゆのえほん

森のlibraryにて
森のlibraryにて

森のようちえんウィズ・ナチュラの年長さんであるAちゃんおすすめの絵本と絵本カフェスタッフもしているお母さんがオススメする冬の絵本は。。。

「ぐりとぐらのおきゃくさま」

中川 李枝子 作 / 山脇 百合子 絵

出版社:福音館書店

森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上に大きな足跡を見つけました。足跡は森をぬけ、原っぱを通り、ぐりとぐらの家まで続いていました。ドアを開けると玄関には大きな長靴、壁には真っ赤なオーバーと白いマフラー、そして赤い帽子がかかっています。いったいだれ?そのときいい匂いがしてきたので、台所にいってみると、そこにはまっ白なひげのおじいさんが焼きたてのケーキを作って、待っていました。ぐりとぐらのクリスマスの絵本です。(出版社からの内容紹介)

 

冬におすすめの絵本はあるかな?Aが選んできたのは「ぐりとぐらのおきゃくさま」この本のおもしろいところを聞いてみたら、「穴があいてるとこ」だって。絵本のなかのぐりとぐらのように、大きな穴を覗きこんで、何かなぁって想像しているのかな。

「OWL MOON 月夜のみみずく」

詩:ヨーレン 絵:ショーエンヘール 訳:工藤直子

出版社:偕成社 

月夜の雪の森へ、父さんとふたりでわしみみずく探しに出かけた女の子。その胸の高鳴りと大自然との交歓をみごとに描く詩の絵本。(出版社からの内容紹介)

”ほうーほうー ほ・ほ・ほ ほーう”

満月の夜、雪の森へ、みみずくに会いに。

ドキドキと森をすすむ女の子の胸の高鳴りが伝わってくる。

絵も詩も美しく、キーンと冷えた夜の空気や、音を包む雪の森の世界にひきこまれていく。

ついに、みみずくに出会う瞬間…

自然への畏敬や美しさを感じる素敵な絵本です。

 

~管理人のつぶやき~

朝も、昼も、夜も

白く、輝く、心と光のもとでは 

わくわくもどきどきもぜんぶ、

わたしのすべてが、あなたのすべてが、

透けて見える気がします。。。


双子座満月(2020.11.30)

あおぞら絵本カフェスタッフオススメの

ふゆのえほん

2020年度あおぞら絵本カフェスタッフ
2020年度あおぞら絵本カフェスタッフ

森のようちえんウィズ・ナチュラの保護者が企画・運営しているイベント“あおぞら絵本カフェ”。

青空や緑の中で過ごす「おやこじかん」を提供しているスタッフがオススメする冬の絵本は。。。

「おしくら・まんじゅう」

作:かがくい ひろし 出版社:ブロンズ新社

主人公は、紅白まんじゅう!いたずら紅白まんじゅうが、あんな子からこんな子まで、おしくらまんじゅう。登場する愉快なキャラクターや、予想外の展開に家族みんなで大笑い!(出版社からの内容紹介)

子どもに大人気「だるまさん」シリーズの作者がおくる、紅白まんじゅうによる「おしくら・まんじゅう」。リズミカルな“おしくらまんじゅう~♩”とえ?っと驚く登場人物(?)に大人も子どもも大爆笑間違いなし!寒い季節にお子さんと是非読んでください。心がほわっと暖まります。

「Zip&Candy ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマ

ス」作:にしのあきひろ 出版社:幻冬舎 

新型ロボットのジップと、旧型ロボットのキャンディの恋は、叶うのか?恋するすべての人へ贈る、感動のクリスマス・ストーリー。比類なきモノクローム・エンターテイメントの傑作!(出版社からの内容紹介)

繊細で緻密な絵と心をきゅっと掴まれるストーリー。

「生きることは、背負うこと」 「穴ぼこに落っこちたときはジタバタするの」

博士やロボットから出てくる魔法のような言葉に、はっとしたり、ぐっときたり。読むたびに自分にとって大切なことを思い出し、今日を精一杯生きよう!と思わせてくれる絵本です。

~管理人のつぶやき~

今年もまた、さむい季節がやってくる

人肌恋しくなる季節にオススメする絵本には

いろんなカタチの「ギュッ」が詰まっています。。。


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