2021年度 ナチュラ高原便り 1学期
2021年度の始まりは、天理市長滝町。新入園児や編入児が加わり、賑やかにそして穏やかにはじまる森での日々。
田んぼでの泥遊びやヒマワリの種ダンスで大地と戯れ、大雨や雷、暑い日の冷たい川の水や木々の間からやってくる風に教わったり、助けられたり、日々地球を丸ごと感じるナチュラっ子たち。毎日「やりたい!」があふれ、それを丸ごと受け止めてもらいながらすくすくと大きく成長しています。
今学期はフィールドに沢山のお友だちが遊びに来てくれました。森での健康診断や絵本作家さん、森のようちえんウィズ・ナチュラの活動に興味を持って見学や視察に来てくれた大勢の“少し大きなお友だち”のみなさん。また遊びに来てくださいね~
「地球上のみんなが安心して暮らせる日々が、一日でも早く訪れますように!」
2学期
実りの秋から始まった2学期。栗拾い、稲刈り、脱穀、さつまいも掘り、枝豆や椎茸の収穫など地域の方々の温かいご協力の元、自然の恵みを丸ごと体験していく子どもたち。森のようちえん全国フォーラムでいのちの力スイッチオンしたみんなは次のステージへと進んでいきます。運動会では高い空の下、眩しく輝く子どもと大人の姿がありました。秋が深まり子どもたちの内面も深まって話し合いもふか〜くなり、仲もふか〜くなっていきました。降り積もる落ち葉と青い空、宝石のような冬の木の実たち。いつも私たちと共にいてくれてありがとう。最後に森のクリスマス会。森に歌が澄み渡る。2021年も日々一生懸命な私たちに歓びを!みなさん来年もどうぞよろしくお願いします。
3学期
森に極寒の季節がやってきました!ザクザクの霜柱、バケツに張った分厚い氷。研ぎ澄まされた空気の中で子どもたちも自分の内側を見つめるとき。地域の方に教わりながら皆で育てたお米からお餅作り。ホカホカのお餅はもちろん美味しいけれど、この冬の間、焚き火で温めながらずーっと食べ続けることができました。森に常設出来る玉ねぎテントが立ち、子どもたちは対話を深めていきます。毎年行われている味噌づくりでは今年の味噌に去年のナチュラっ子が作った味噌を加えて完成。そうやってナチュラは熟成されて味わい深くなっていきます。そして畑の大根や人参を収穫して糠漬けを作ったり、醤油作りを教えてくれる方をお招きして初めての醤油作りに挑戦したりと、日本伝統の手仕事を人から人へ想いと共に受け継ぐことのあたたかさを体験しました。そして大和高原にて自然栽培でお茶を育てている健一さんのお茶畑も尋ねました。健一さんとナチュラの描く未来が重なり、励まされた出会いでした。卒園に向けたプロセスと入園に向けたプロセスが森の中でにじみ絵のように混ざり合って春に向かう眩しい光景が見られた3学期。卒園式には1年間共にいて見守ってくださった地域の方々もたくさん参列してくださいました。
今年度1年間、たくさんの方々に支えられてナチュラがありました。本当にありがとうございました。来年度もまた子供も大人も育ち合うコミュニティーを目指していきます。よろしくお願いいたします。