nøgle~オススメ書籍 2021.4~


“nøgle(ノイレ)”は“鍵”という意味のあるデンマーク語です。

このページでは、森のようちえん関連、自然保育やウィズ・ナチュラのエッセンスを感じていただけるようなオススメ書籍をご紹介します。


蟹座新月のオススメ図書

2021.7.10

「育てる」パワーを持つ蟹座の新月。子育てはもちろん、自分の才能やスキル、事業や仕事など、「大きく育てたい」ことをクローズアップする絶好のタイミングにオススメする本は…

「ママのためのシュタイナー教育入門」

  • 著者:ドーリス・シューラー
  • 訳者:鳥山雅代
  • 発行:春秋社 

シュタイナー関係の本は難解であるという思い込みか恐怖心か分からないものに囚われれいる私。皆さんの中にもそういう方は多いのではないだろうか。安心してください!これは本当に易しくて、時にプッと吹き出してしまうくらい面白く、日常的なことが書かれています。

著者は3人のお子さんを持ち、ドイツのシュタイナー学校で長年教師を勤めています。この本は彼女が東京都立川市にあるシュタイナー学校、東京賢治の学校で行われた講座を元に作られました。(訳者の母の鳥山敏子さんは賢治の学校の創設者。鳥山雅代さん自身は賢治の学校の教師です。)

※雨の降る森はギフトがいっぱい

「親になることでわたしがわたしになってゆく。わたしがわたしになることで親になってゆく。」「シュタイナーの子育ては子どものためにを考えながらわたしのためにも考えます。一日一日水をあげて、ちょっとずつ、お母さんだって成長していくと思うのです。」(本文より)

これを見ただけで、ビンゴ!これぞウィズ・ナチュラの大事にしていること、まさに代表のまゆさん(岡本麻友子)の著書「常識を変える!親子で伸ばす自然な子育て」にも通じることがたくさんありました。

※ 「常識を変える!親子で伸ばす自然な子育て」

著者 岡本麻友子 出版 ギャラクシーブックス

子育てをしていると誰だって「もう限界だ」と思うことがあるでしょう。(私は毎日そう思っています!)周りはみんなよく見えたり、自分の時間がなくなってイライラしたり。そのストレスを発散させるために甘いものを食べたり、買い物に走ったり。けれどそれでは本当には満たされない。満たされないばかりか、結局嫌な気持ちになること、ありませんか?本書では、「自分をいい状態にする」のが鍵だとあります。まさに、ナチュラでよく聞く「自分の機嫌は自分で取れ」です。

*こんな世界を見せてくれる雨に感謝!

自分がいい状態であってはじめて、ほかの人のために力を出せる。そんなことは分かっていても、難しい、すぐにヒステリックに子どもを怒鳴っているあなた!(わたし!)大丈夫、これは練習が必要なんだそうです。本当にイライラしてどうしようもなくなったとき、自分のいい状態を思い出す。それを意識していったら、少しずつ私たちも成長できると聞いたら、希望が持てませんか?

 

*自分のいい状態って?

そして自分が満たされた状態になると、子どもの気持ちにも気づきやすくなります。その気持ちに、ほんのひと時でいいから全身で向かうこと、それは年齢が小さいほど大事だといいます。学校に上がる7歳までに子どもと繋がる経験をすること、その経験がその先学校に行っても、この子は大丈夫だという信頼になります。

もう一つ大事なことは、「手放す」ということ。シュタイナーは「自由への教育」という本で子どもが自分自身に依ることを応援しようと言っています。つまり、親は子どもへの期待を手放すということです。いい大学に行ってほしい、サッカー選手になってほしい、そんな具体的な期待はなくても、小学校に通うことなんてもう当然のことと思っている方が多いかも知れません。これも親の期待でしょう。それを手放して、子どもを客観的、意識的にみること。自分の感情を落ち着かせてよーく見ると、見えていなかったものが見えてきたりします。子どもは自分とは違う人間であること、そんな自明なことも毎日四六時中一緒にいたら忘れてしまうかもしれませんが、自分は自分であっていいと安心した時、親も子どもも本当に自由になるのだと思います。

※みんなで作ったベッド

その他、本書ではパートナーとの関わり方、シングルでの在り方、きょうだいの有無など、現代の日本社会を生きやすくするためのヒントがたくさん詰まっています。わたしの場合、ズキューンと図星だったのが、パートナーにも自分と同じ子育てをして欲しいと願うのは自分と相手を同化させていることに他ならない、違いを受け入れたら相手はもっと自由になりどうしたらいいかを自分で考えるようになる、また子どもにとって両親のやり方が違うのは、人間の多様性を学ぶ良い機会だということ。子どもの前で「またお父さんは〜もう〜」なんてブータレないようにしなくては。と言うより、そんなことしなくてもいいんだなということです。

*七夕には地域の方からこんな素敵な折り紙が。

このように本当に日本の日常に沿って書かれているので子育てをしている方なら誰でも頷ける内容であると思います。決して理想通りいかないと言うことも重々承知で、その中で何ができるか、本当に大切なことはそんなに大変なことではない。むしろ、子どものため家族のためと頑張っているお母さんたちが、もっと楽に幸せになれるのでは? ちょっとした心の向け方が、自分にも子どもにも家族にも未来の社会にもより良いものになる。そこに気づき、そう信じ、今日も明日もジリジリと這いつくばりながら前に進みたい!

年少児母 Nancy

*著者はピアノを弾いている時が自分のいい状態だそう。わたしもヴァイオリンを弾いている時は自分だけの空間と時間。今はそんなに弾けないけれど、その状態を思い出すことはできる。


〜管理人の呟き〜

「現実はこうあるべき、ということから

いつもはみ出していきます。

〜その〜固有の現実の中にこそ、

〈わたし〉の根を伸ばす肥やしがある〜」

(本書から引用)


 そう、必要なものはすでに、そこに、いつも在る。

それを見るか見ないか、掴むか掴まないか、

それはいつも自分次第


双子座新月のオススメ図書

2021.6.10

人や自然との交流に恵まれる双子座の新月にご紹介する本は、、、

『デンマークの親は子どもを褒めない』

著者:ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー

著者:イーベン・ディシング・サンダール

訳:鹿田 昌美  出版:集英社

『The Danish way of parenting』
What the happiest people in the world know about raising confident, capable kids
直訳すると、“デンマーク流子育て法〜自信に満ちた才能溢れる子どもを育てることに関して、世界で1番幸せな人々が知っている事”となる。
当初邦題の「褒めない」に違和感があり、すぐには手に取らなかったのだが、著者のインタビュー動画などを見て興味を持った本書。

OECD(経済協力開発機構)が選ぶ「世界一幸福な国」に、1973年からほぼ毎年選ばれ続け、国際連合が2012年より新たに制定した「世界幸福度報告」においても毎年上位に入っているデンマーク。
デンマーク人の夫を持つアメリカ人の母ジェシカとデンマーク人の心理療法士であるイーベンの共著となる本書は、「なぜ、デンマークの子どもとデンマークの親は世界一幸せなのか」と言う疑問から始まり、様々な調査を行い、デンマークの幸せの秘訣が子育てにあるとの確信に至り書き上げた、子育て理論の本。

子育ての基盤となるデンマーク的な思想と子育てスタイルが「レジリエンス(折れない心)を持った情緒が安定した幸せな子ども」という素晴らしい結果を生み出し、その子どもたちが「レジリエンスを持つ情緒が安定した幸せな大人」へと成長し再び同じ子育てスタイルで子どもを育てる。

この本はparent(親)の文字とかけてデンマーク流子育てのツボを紹介している。
P(play:遊ぶ)
A(authenticity:ありのままを見る)
R(reframing:視点を変える)
E(empathy:共感力)
N(no ultimatums:叩かない)
T(togetherness and hygge:仲間と心地よくつながる)
多少強引なところも否めないが、インタビュー等で著者がこの中でも特に大切だと言っているのがEの共感力とTのヒュッゲ。(もちろん、その全てが繋がっており重要な要素であることに変わりはないが)

「共感力」を著者は「その人の感情を理解するだけではなく、気持ちに寄り添うこと」と表現している。あぁ、ナチュラの保育で日々感じる“あれ”だ。(ナチュラのスタッフはデンマーク育ちなのだろうか?笑)


そしてこう続く「共感力は…他人とのつながりを促進する。人間関係の質を高め、目的意識を持って行動ができるようになる…」と。また、「不愉快な行動は状況に影響を受けただけ」とし、その子ども(人)にレッテルを貼ることなく、批判せず、無理強いせず、信頼する。実際に行うとなるとすぐには難しそうでははあるが、子どもの(何より自分自身の)幸せへの足掛かりがここにあることを思うと挑戦したくなる。

Hygge(ヒュッゲ)の語源はゲルマン語派「hyggja」、満たされると思う/感じる、と言う意味らしい。日本では幸せな国デンマークのお洒落な生活の一部のような紹介もされているが(確かにキャンドルなどはヒュッゲには欠かせないアイテムであり、お洒落である)、何より大切にされているのは「個人的な諸々を少し脇に置いて、愛する人たちと“今”を感じること、のように思う。
愛する人たち、信頼する仲間と心満たされる時間を過ごす。その日常的な経験が、彼らの幸せの経験値をあげているように思われて仕方がない。

本書の中で紹介されているスシャン・R・シャーマーの引用文を紹介したい。

「『I(私)』を『We(私たち)』に替えると、『illness(病気)』が『wellness(健康)』になる」
言葉をひとつ入れ替える、眼鏡(フィルター)を掛け替える、ちょっとした工夫で新しい世界が見えてくるなら試さない手はない。

ジェシカとイーベンが本書に著している幸せな国で実践されてきた子どもの育て方。
ひとつ一つは決して実践が不可能ではないけれど、それは私たちそれぞれがそれぞれの親や周りの大人、学校などで学び受け継いできた価値観を見直し、文化的バイアスを外すという、人によっては途方もないエネルギーを必要とする行為でもある。

本文にも出てくる「成功者は1人で動いてない(他人のサポートが必要)」という文章が頭をよぎる。そして思う。今私が居るコミュニティでは可能だと。(何という幸運!)
これを少しずつでも実践することで、私にも幸せな変化が起きそうな気がしてならない。

お母さんが、1人っきりで頑張りすぎることなく(心を疲弊することなく)、幸せを諦めずにすむ社会の実現へ向けて、これからも仲間と進みたいと強く思う。


年長児保護者 クーチェ

~管理人のつぶやき~

デンマークで生まれた玩具「LEGO」は

「よく遊ぶ」という意味のデンマーク語

「leg godt」を縮めた造語。

よく遊ぶ能力は

未来の幸福の城を築くブロックのパーツ。

どんな色の、どんな形のパーツで

どんな城を築くかは自分次第!

そしてばらばらになっても、

また作ればいい。。。




牡牛座新月のオススメ図書

2021.5.12

『シェアリングネイチャー自然の喜びをわかちあおう』ジョセフ・コーネル著
『シェアリングネイチャー自然の喜びをわかちあおう』ジョセフ・コーネル著

緊張に満ちた心と体を癒す力のある牡牛座新月にオススメする本は、世界的なナチュラリストとして有名なジョセフ・コーネル氏の『ネイチャーゲーム1・2』の内容に加え最新アクティビティやコーネル氏からのメッセージ、新規書下ろしも追加された充実の一冊である『シェアリングネイチャー~自然のよろこびをわかちあおう』です。

コーネル氏自身の自然体験や子どもたちとの関わり、自然や人々への穏やかなまなざし、読みやすく魅力あふれる文章で綴られています。

(日本ネイチャーゲーム協会HP内容紹介より)

自然の中で行うネイチャーゲームの指導本のように捉えられる側面もある本書。

もちろん、自然教育活動における指導的立場の人に向けた言葉も多くありますが、本書の中でネイチャーゲームは“楽しく学び、五感を使って自然を直接体験し、自然から得た感動をわかちあい、自然の中で自分を見つめなおすためのアクティビティ”と表現されています。

~自然の喜びをわかちあおう~

単なる楽しいだけの体験に終わらないネイチャーゲーム。

コーネル氏は言います。”自然そのものが教師である”と、そして“指導者は参加者の関心を探す探偵である”と。

私は指導者ではありませんが、子どもたちの視線の先、想像の世界、心の奥底をできるだけ感じ取ろうと日々私立探偵気取りで子どもと触れ合う日々。まだまだ見習いですが、、、

またコーネル氏は自然教育のプログラムを一つの目的を持った流れ(フロー)としてどのように展開できるか(フローラーニング)を以下のように表しています。

熱意をよびおこす:対象に夢中になる→感覚をとぎすます:その熱意を集中させる→自然を直接体験する:集中することで心が落ち着き、先入観なく直接に自然を体験できる→インスピレーションをわかちあう:自然が与えてくれる感動をわかちあい自分の体験をよりはっきりさせる

野外にいても目の前のことに集中できず、心ここにあらず。そんな時に少し視点を変え周りを見渡してみると途端に表れてくる面白い世界。

フローラーニングによって引き出される心ゆさぶる深い自然体験は、「今」を完全に生きること、そして自分が自身より大きな何かの一部であるという理解、この世界の中で自分に与えられた本来の居場所の理解へと繋がり、あらゆる命への共感を広げてくれます。

本書では2人以上で出来る(1人で出来るものも!)アクティビティも紹介されています。

中には緑豊かな場所へ行かずとも庭先や散歩の途中で出来るようなものもあり、読んでいるだけでウキウキしてきます。

住んでいる場所や環境は様々でしょうが、自然と無関係に生きている人は地球上に一人としていないはず!道端に咲く草花、小鳥のさえずり、天からの恵みの雨、風、太陽、大地。

それらすべてがいつも私たちの目の前にあり、「一緒に今を楽しもう」とささやきかけている。そんな気がします。

 

森のようちえんウィズ・ナチュラ

年長児保護者クーチェ

~管理人のつぶやき~

「教育」(Education)という言葉は

「引き出す」あるいは「引き起こす」

という意味のギリシャ語が語源

楽しく一緒に体験し、感動をわかちあい、

寄り添うことで引き出される

その人の最高のもの。。。

そこにあるのなら、今すぐ。。。


牡羊座新月のオススメ図書

2021.4.12

「やさしさ」の教育 センス・オブ・ワンダーを子どもたちに 露木和男
「やさしさ」の教育 センス・オブ・ワンダーを子どもたちに 露木和男

2021年度最初の本を紹介してくれるのは、われらが代表のまゆさん。

このおすすめ図書コーナーで紹介してもらったレイチェル・カーソンの本「センス・オブ・ワンダー」で伝えられていることを日本の教育の現場で実践されている露木氏による、この国に生きる全ての大人に贈る本です。

内容紹介

人間の成長とは、「見えないものが見えてくること」
小学校の教員を37年間勤め、現在は早稲田大学で教員志望学生を指導している著者が、今改めて問い直すのは、子どもが学ぶことの意義です。何のために学校に通い、何のために学ぶのか? その目指すべき姿を、次のように表現しています。 

「誤解を恐れずに言えば、例えば子どもが磁石を学ぶのは、磁石について詳しくなるためでもなければ、資質・能力を身につけるためでもありません。磁石を媒介にして、先生と子どもが仲良くなり、子ども同士が仲良くなるためです。仲良くなるというのは、やさしくなることなのです」

「やさしさ」とは、私たちの存在が無数のつながりによって成り立っているということに気がつくことです。すべての存在に思いを馳せ、目に見えないつながりを見ようとすること、それが本当の「やさしさ」です。
そのつながりを体験的に、直観的に捉えることができるという意味で、子どもの頃の自然体験はきわめて重要だと言えるでしょう。自然界には、目に見える現象の奥に、目に見えない無数の関係性や変化などが潜んでいるからです。そして、子どもたちの中にある「やさしさ」を引き出すための鍵となるのが、「センス・オブ・ワンダー」なのです。

この本の〝「やさしさ」の教育〟というタイトルを目にした時、瞬間的に(ナチュラの子どもたちに育まれる最たるものだ)と心でつぶやいたのを思い出す。

「やさしさ」というものは、言葉で教えられるものではない。

そして、森のようちえんの子どもたちのように、四季の移り変わりの中で、動植物のいのちに触れ、自らがその自然の営みに心と頭を柔らかく変化しながら学んでいく姿勢は、ただ見えるものだけに振り回されるのではなく、見えないものを感じながら、そこにある不思議さに思いを馳せている。

子どもたちの想像力は無限だ。
そこには未来を信じ、自然を信じるチカラがある。

大人がそれを踏みにじらないようにしたい。

森のようちえんの大人たちは、子どもに学び、自然に教わる日々。
私自身もいつもいつも謙虚な気持ちを忘れたくないと思う。

そして、自然に触れられているからこそありのままの自分を大事にしたいと思わせてもらっているのではないかと思う。

自然が近くにあっても、気持ちをそこに向けていないと、自然とは繋がらない。

そして常に、自分自身も自然の一部だということを忘れてはいけないと思う。
それを忘れるから、自分を忘れてしまう。

本書は小学校の子どもたちの様子が多く出てくるが、小学校の先生はもちろん、子どもと関わる大人の皆さんに読んで欲しい。

ー自然のいのちとつながるとき、私たちは自己とそれを取り巻く世界を知るー


森のようちえんウィズ・ナチュラ代表 まゆさん

~管理人のつぶやき~

「矛盾は命を吹き込む」

問題があることが問題なのではなく、

問題があることに気付かないことが問題なんだろう

自然に、自分に、

見えている世界にも、目では見えない世界にも

没頭し、心に添い、心で思い、

更なる自由へと。。。


2020.9.17~2021.03.13 オススメ書籍

「あしのうらのはなし」やぎゅうげんいちろう作

「0歳からの足育(あしいく)のすすめ」玉島麻理・小野直洋・高山かおる著、武藤芳照監修

「こどもキッチン、はじまります」石井由紀子著

「一汁一菜でよいという提案」土井善晴著

「みんなのちきゅうカタログ」監修 ソーヤー海/絵 川村若菜/文 福岡梓

「北欧の森のようちえん」リッケ・ローゼングレン著 

ヴィンスルー美智子/村上進 訳

「非認知能力の育て方-心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」ボーク重子著

「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン著

 

「常識を変える!親子で伸ばす自然な子育て」岡本麻友子著


森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様